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遺産相続の流れ(死亡後の手続等)


13 相続方法の決定(単純承認・限定承認・相続放棄)

 相続方法には、以下の3つがあります。それぞれ、特徴がありますので、個々の事情に応じて選択されると良いと思います。

1 単純承認(民法920条)

 被相続人の財産(プラスの財産もマイナスの財産も)を無制限に承継する事を言います。プラスの財産が多ければ問題無いのですが、借金が多い場合、相続人の個人資産を持ち出してその返済をしなければならなくなります。被相続人が個人事業をなさっているか、法人・個人の保証人になっている場合は、注意が必要です。
  また、自分のために相続が発生したことを知ったときから3か月以内に限定承認、相続放棄をしない場合、若しくは、相続財産を処分した場合は、単純承認をしたものとみなされていまいますので、注意が必要です。相続の大部分は、この単純承認(法定単純承認を含む。)によります。

2 限定承認(民法922条)

 「被相続人のプラスの財産の範囲内で被相続人の債務及び遺贈を弁済する」ことを留保して相続を承認することを言います。つまり、プラスの財産が多い場合には、それを受取り、マイナスの財産が多い場合には、遺産は受け取れないけれど、借金も引き継がないという方法です。これは、一見最も良い方法に思われますが、相続人全員でしなければならないこと、財産目録の作成・管理や公告等の義務負担が重いため、現実にはあまり行われていない方法です。
  限定承認をするには、自分のために相続が開始したことを知ったときから3か月以内に、相続人全員で、相続財産に関する目録を作成して、家庭裁判所において限定承認の申述をしなければなりません。

3 相続放棄(民法938・939条)

 プラスの財産もマイナスの財産も、一切の相続財産を放棄する方法です。相続放棄が認められると、初めから相続人にならなかったことになります。被相続人の借金を背負わないためと言う理由だけでなく、例えば、ある人に相続財産を全て集中させるためにも選択される方法です。
  相続放棄をするには、自分のために相続が開始したことを知ったときから3か月以内に、家庭裁判所において相続放棄の申述をしなければなりません。


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